ニコンFシリーズの1桁ナンバーは、ニコン銀塩カメラのフラッグシップモデルに冠せられ、ニコンFからニコンF6までの計6モデルがある。
写真のモデルは、ニコンF3リミテッド(Nikon F3 Limited)
発売年月日:1993年(平成5年)10月1日から10月31日までの期間限定受注品。
当時の価格:155,000円?(ボディーのみ)
※私が新品で買った時は、オプション品(モータードライブやコマ変速機、他)含み約250,000円だった。
Nikon F3P(報道用プロ仕様)が、一般向けに1ヶ月間の期間限定で受注生産されたモデル。
外装に「Limited」の刻印がある以外、F3Pと同一の仕様。ニックネームはニコンF3L。
ニコンF3は、説明の必要が無いカメラと言っていいほど有名なカメラ。
スペースカメラとしてNASAが採用し、81年に打ち上げられたスペースシャトル「コロンビア号」で宇宙に行った。F一桁カメラとしては、初めて電子制御式シャッター・絞り優先AEを搭載している。
中でもF3は「スーパー・ニコン」の宣伝文句で20年以上の長期にわたって販売された。
F3(1980年に発売:昭和55年)がスタンダードだとすれば、報道関係者向けのプロ仕様がF3P、それを一般用として販売したのが、F3Lになる。
ニコンF3P
(Nikon F3P 、1983年:昭和58年報道用向けに発売)
ニコンF3HPを基本に各部の仕様を特化した報道向け改造モデル。
アクセサリーシュー部の強度向上の目的でファインダーカバーはチタン製。
JIS規格ホットシューが追設されている。
また、ハイアイポイントファインダーのDE-5を装備している。
裏蓋開閉ロックレバー、アイピースシャッター、セルフタイマー、多重露出レバーが省略され、各部で防滴性能を強化されている事などが特徴。内部の制御基盤も強化されている。
モータードライブMD-4も高機能で、5コマ/秒の高速の連写が可能。(61,000円)
ボディと一体化したデザインは、イタリアの工業デザイナーであるジウジアーロが担当し、傑作といわれている。