記事一覧

ジャガー・ルクルトが デュオメトル・クロノグラフ・ムーンを発表~新しいケースとダイヤルが現代的なエレガンスを表現

「デュオメトル・クロノグラフ・ムーン」~極めて複雑なクロノグラフとムーンフェイズ表示を組み合わせた新しいキャリバー391を搭載

2007 年、ジャガー・ルクルトは、精度のコンセプトを体現する複雑機構であるクロノグラフのモデルから、画期的なデュオメトル機構を発表しました。2024 年、ジャガー・ルクルトは、高精度のクロノグラフと魅力的なセレスティアル コンプリケーションを融合した全く新しいタイムピースにデュオメトルのコンセプトを採用しました。新しいキャリバー391 を搭載するデュオメトル・クロノグラフ・ムーンは、1/6 秒単位で計測できるクロノグラフの極めて高速な動作と、29.53 日周期でゆっくり変化する月のリズムのコントラストが興味深く、ナイト&デイ表示が特徴的です。

スーパーコピー 代引き

Watches and Wonders 2024では、ジャガー・ルクルトは2つのモデルのデュオメトル・クロノグラフ・ムーンを発表します。プラチナ製ケースにコパーカラーのダイヤルがコントラストを成すモデルと、ピンクゴールド製ケースをシルバーダイヤルの控えめなエレガンスが引き立てるモデルです。どちらのモデルも、手作業でステッチを施した、小さな鱗模様入りのアリゲーターストラップが魅力を高めます。


複雑機構の難問を解決
複雑な機械式時計の根本的な問題は、どの複雑機構を動作させるにしても、香箱が供給する動力の一部を利用する必要があるという点です。これによって、可能な限り正確な計時のために綿密に調整された脱進機に必要となる、完璧に一定の絶え間ない動力の供給が乱れるのです。
ジャガー・ルクルトは、2000 年代初期にこの問題に対する解を探求し、ついにデュオメトル機構を発明しました。2007 年に発表され、ジャガー・ルクルトが特許を取得したこの機構は、独立した2 つの香箱と2つの独立した輪列が特徴です。一つの機構は脱進機(計時用)を動作させ、もう一つの機構は複雑機構に動力を与えます。両方の機構は1つのキャリバーに組み込まれており、1つの脱進機に接続されています。初めて、どんな複雑機構の動作にも損なわれることがないムーブメントの等時性(その「鼓動」の規則性)を保証することができました。

デュオメトルが現代の時計製造において革新的である一方で、実は、マニュファクチュールは120年以上前に土台となる原理を探求していました。ルクルト キャリバー19/20RMSMI は 2 つの香箱を搭載しており、1881 年の懐中時計に組み込まれていました。そのキャリバーは輪列が 1 つしかなかったため、根本的な問題を解決するものではありませんでした。にもかかわらず、デュオメトルのコンセプトに理論的な「きっかけ」を与えました。

ジャガー・ルクルトの技師や時計職人は 2007 年、いかなる複雑機構も影響を及ぼす正確な計時への大いなる挑戦であるデュオメトルのコンセプトを初めて採用するにあたり、クロノグラフを選択しました。その理由は、クロノグラフの動作には、短時間に非常に高い動力が必要なためです。それ以来、デュオメトル機構は、ムーンフェイズ、トラベルタイム、トゥールビヨンなど、いくつかの他の複雑機構と組み合わされてきました。


全く新しいキャリバー
キャリバー391 のために、ジャガー・ルクルトの技師は手巻モノプッシュ クロノグラフとムーンフェイズ表示、ナイト&デイ表示、そして2つのパワーリザーブ表示とフドロワイヤント針(フライングセコンド)表示を組み合わせ、全てを組み込んだムーブメントを一から開発しました。

クロノグラフ機構が作動すると、パテックフィリップ スーパーコピーフドロワイヤント針がぐるぐると1秒間に1回転し、その間に6回振動します。そして、クロノグラフタイマーを停止すると、針は瞬時に停止し、1/6 秒まで正確に読み取ることができます。
デュオメトル・クロノグラフ・ムーンのダイヤル側の2つオープンワークからは魅力的な機構を眺めることができ、キャリバーの機械的な美しさが感じられます。裏側の透明なサファイアクリスタルのケースバックからは、大部分がオープンワークのムーブメントを眺めることができます。

また、並んだブリッジがまるでレバーや歯車の上に浮かんでいるように見え、機構に目を奪われます。また、ブリッジにはサンレイ仕上げのコート・ド・ジュネーブ装飾が施されており、ムーブメント全体の視覚的な統一感を生み出しています。この装飾は絶対的な精度が要求される技法です。なぜなら部品の一点一点が装飾され、かつ、ムーブメントを組み立てたときに、調速機構の中心からキャリバーの端まで完璧な放射状の模様が描かれなければならないためです。

キャリバー391のオープンワークには2つの目的があります。一つは、美しさを最大限に高めること。もう一つは、時計職人がこの非常に複雑なキャリバーの部品の一部をより簡単に組み立てられるようにする技術的な目的です。これは、機構と美学を互いに引き立てあうように融合させるというジャガー・ルクルトの哲学を示す代表的な例です。手巻キャリバーであるため、クロノグラフレバーを隠してしまう巻き上げローターはありません。

また、タイムピースには伝統的な高級時計の仕上げがふんだんに施されています。ブリッジのエッジは斜めに面取りされ、ポリッシュ仕上げが施され、サテン仕上げの表面とポリッシュ仕上げのメタルがコントラストを成します。地板のペルラージュ仕上げは光を反射し、ブルースクリューとメタルのシルバーカラーのコントラストが心地よい印象を与えています。


魅力的な表示と洗練されたダイヤル
ダイヤルはエレガントで、直感的に読み取りやすくなっています。また、独特な3つのカウンターの配置や一目でデュオメトルと分かる長く細い針が特徴的です。伝統的なセクターダイヤルのデザインを取り入れ、メインダイヤルの表面と各サブダイヤルの中心は、オパーリン仕上げによって細かい粒状の質感がもたらされています。対照的に、各サブダイヤルを囲む幅広のリングは、アジュール装飾(完璧に規則的な同心円を描く非常に繊細なエングレービング)が施されています。サブダイヤルはメインダイヤルよりもわずかにくぼんでおり、メインダイヤルのエッジはサファイアクリスタルガラスの輪郭に合わせてカーブして視覚的な魅力を加えています。

レイアウトの対称性を引き立てるため、ムーンフェイズ表示は3時位置に配されたクロノグラフ時、分サブダイヤルに組み込まれています。ブルーの背景は、9 時位置に配された時刻を示すサブダイヤルに組み込まれたナイト&デイ表示の背景と視覚的に調和がとれています。経過時間は最長 12 時間60 分 60 秒まで、1/6 秒単位で正確に表示されます。また、ダイヤルの外周に記されたタキメータースケールによって、一定の距離の移動時間から速度を求め、速度を基準にして距離を計算することができます。

フドロワイヤント針は、6 時位置のサブダイヤルに配されており、サブダイヤルの両側の 2 つのオープンワークから機構の部品を眺めることができます。2 つのパワーリザーブ(各香箱および輪列につき 50 時間)は、サブダイヤルの両側の弧を描くブリッジに表示され、2 つの香箱は、1 つのリューズで巻き上げることができます。リューズを手前に回すと計時機能のための動力を供給する香箱を、後ろに回すと複雑機構の動力を供給する香箱を巻き上げます。

新しいデュオメトルのケース:伝統から着想を得た現代的なエレガンス
2024 年に 3 つの新しいデュオメトルのモデルを発表するジャガー・ルクルトは、コレクションのために全く新しいケースをデザインしました。19 世紀にジャガー・ルクルトが製造したサボネット懐中時計を現代的に解釈した丸みを帯びた輪郭は、魅力的な外観であると同時に非常に心地よい感触です。(フランス語の「サボネット(savonette)」は文字通り、手のひらにすっぽりと収まり、丸みを帯びた小さな円形の石鹸を意味します。)凸状のクリスタルと優美な丸みを帯びたベゼルを備える新しいデュオメトルのケースは、この文字どおりの定義を非常によく表現しています。また、リューズも新たにデザインされ、操作を楽しめる丸みを帯びた深い刻み目が付いています。実際、シャープなラインはポリッシュ仕上げのラグのエッジだけです。

快適な装着感の直径 42.5mm のケースは、34 個の部品で構成される複雑な構造です。ラグは一体型ではなく、ねじ込み式のため、複数の仕上げを施すことができます。ポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、マイクロブラスト加工の表面を組み合わせることによって、腕を動かすたびに光と影が魅力的に交錯します。

全く新しいキャリバー、ダイヤル、ケースで構成されるデュオメトル・クロノグラフ・ムーンは、ジャガー・ルクルトの絶え間ない創造の精神を見事に表現しています。このモデルは、美しさと洗練された技術を融合するジャガー・ルクルトの哲学、そして、常に精度を中心にして革新を続ける高級時計の伝統に対する深い敬意を表しています。