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ヴァシュロン・コンスタンタンとルーヴル美術館の美術工房が”修復技術”を展示~

ヴァシュロン・コンスタンタンとルーヴル美術館の美術工房が修復技術を讃えて、「ホモ・ファーベル2024」に修復をテーマとして共同出展~ヴェネツィアで開催中の職人たちの技術を称える工芸展


2024年9月1日から30日までヴェネツィアのジョルジョ・チーニ財団にて職人の技術を讃える工芸展「ホモ・ファーベル」が開催されています。3度目の開催となる2024年のテーマである「The Journey of Life(人生の旅路)」にあわせ、ヴァシュロン・コンスタンタンはルーヴル美術館のキャビネットを修復する部門を招聘し、修復技術を称えます。今回の出展は、ルーヴル美術館とメゾンの職人たちが実際に行っている繊細な修復作業の一部をご紹介する素晴らしい機会となるでしょう。


2019年に始まったルーブル美術館とヴァシュロン・コンスタンタンとの芸術分野におけるパートナーシップに基づき、技術の継承と文化遺産の保護を促進するための取り組みに努め、ヴェネツィアのホモ・ファーベル2024 て紹介します。2024年9月1日~30日にわたり、会場の展示ブースでは、時計職人や家具職人によるアンティーク作品の修復作業をご覧いただけます。


ルーヴル美術館とヴァシュロン・コンスタンタン:芸術と文化におけるパートナーシップ
現代美術と職人技における見逃せないイベントである本年のホモ・ファーベルのテーマは、メゾンの工房で約3世紀にわたり、代々受け継がれてきた修復学です。ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マジョーレ島に拠点をおくジョルジョ・チーニ財団で開催されるこの展示会にヴァシュロン・コンスタンタンは、2019年よりパートナーシップを結び、修復の重要性において同一の価値観をもつルーヴル美術館の美術工房と共に出展します。
ルーヴル美術館の美術工房は、フランクミュラー スーパーコピー美術品が可能な限り最善の状態で展示・保存できるよう取り組んでいます。工房にはそれぞれ専門分野があり、そこで用いられる仕上げや技術のなかには19世紀から受け継がれる技法も含まれます。


ヴァシュロン・コンスタンタンにおける修復技術
修復技術は、ヴァシュロン・コンスタンタンが最も深い敬意を払う芸術です。100年以上機能し続ける時計づくりに打ち込むメゾンでは、1755年の創業以来製作されたすべての時計のメンテナンスが可能です。

シンプルな1回限りのオーバーホールから、製作当時の状態に戻すため部品修復を要する大掛かりな修理まで、マニュファクチュールの時計職人たちが行う作業は、いかなるものであろうともタイムピースの寿命に直接的な影響を与えます。時計が永続的に駆動できるよう保証する存在として、マニュファクチュールは、それが例え現存最古の時計であったとしても、修復されたタイムピースが製作当時と同じ特徴を維持することを最優先に考えています。そのため、我々は当時の部品を豊富に保管しています。

万が一、在庫が無くなったとしても、修復部門の時計師たちはメゾンが製作したすべての時計の詳細が記されているヘリテージ部門のアーカイブ所蔵の設計図、図解、使用説明書などの歴史的な技術データに基づき、必要な部品を年代物の機械を用いて新たに製作することが可能です。


ヴァシュロン・コンスタンタンの修復技術


ルーヴル美術館とヴァシュロン・コンスタンタン:芸術と文化におけるパートナーシップ
現代美術と職人技における見逃せないイベントである本年のホモ・ファーベルのテーマは、メゾンの工房で約3世紀にわたり、代々受け継がれてきた修復学です。ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マジョーレ島に拠点をおくジョルジョ・チーニ財団で開催されるこの展示会にヴァシュロン・コンスタンタンは、2019年よりパートナーシップを結び、修復の重要性において同一の価値観をもつルーヴル美術館の美術工房と共に出展します。

ルーヴル美術館の美術工房は、美術品が可能な限り最善の状態で展示・保存できるよう取り組んでいます。工房にはそれぞれ専門分野があり、そこで用いられる仕上げや技術のなかには19世紀から受け継がれる技法も含まれます。


会場での職人技の実演
展示会場では有名な家具職人ジャコブ・デマルテ製作による、金箔貼りのアップリケ装飾とマホガニー材の化粧貼りを施したキャビネット(1822年)を、ルーヴル美術館の家具工房の専門家が修復する様子をご覧いただけます。全く同じ仕様で他に3点製作されたこのキャビネットは、マリー・アントワネット所有の品やフランス王室が収集した宝石のコレクションを、ルーヴル美術館のJewellery Room(現在の展示室661)で展示する際に使用されていたものです。

一方、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計師たちは、ブース内においてアンティーク時計の修復作業を実演します。会場内の展示ケースには、メゾンのプライベートコレクションから、1985年発表のジュエリーウォッチ「レディ・キャラ」のほか、1908年の懐中時計、さらには製作当時の道具と時計製造技術を用いて2021年に複製したユニークピースを含む「アメリカン1921」3点を展示予定です。

このプロジェクトは、メゾンで受け継がれている遺産と専門技術の継承に真摯に取り組む姿勢を余すところなく表しています。


【展示会概要】
ホモ・ファーベル 2024
テーマ:The Journey of Life(人生の旅路)
アートディレクター:ルカ・グァダニーノ、ニコロ・ロスマリーニ
主催:ミケランジェロ財団 クリエイティビティ&クラフツマンシップ部門
会期:2024 年9月1日から30日
時間:午前10時から午後7時
会場:ジョルジョ・チーニ財団(ヴェネツィア)
ホモ・ファーベル 2024: 2年に1度ヴェネツィアで開催される「ホモ・ファーベル」は、スイスに拠点を置く非営利機関、ミケランジェロ財団 クリエイティビティ&クラフツマンシップ部門が主催する現代の職人たちを讃えるための祭典で、より人間的で、包括的で、持続可能な未来を促進することを目的に、職人たちを支援している。第3回のテーマは「 The Journey of Life(人生の旅路)」。


ホモ・ファーベルで展示されるヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的タイムピース
1 - ペンダント時計 (1908年)
1908年製作の優美なジュエリーピースからも例証されるように、腕元に固定できるようになる以前、女性たちは好んで時計をペンダントとして着用していました。繊細なギヨシェ彫りのケースバックには、半透明のアクアグリーンのエナメルがフランケ技法により施され、ローズカットダイヤモンドとプラチナで表現されたレースのアップリケを想起させる装飾が埋め込まれています。

上部にはイエローゴールド製のボウを備えたこのタイムピースには、自然主義からインスピレーションを得た構図を好むアールヌーボーの美意識に沿った装飾が施されています。また、シルバートーン文字盤は繊細な装飾の中央部を囲むように、ブラックのアラビア数字とレイルウェイミニッツトラックが配されています。


2 - レディ・キャラ( 1985年)
1980年の誕生以降、「レディ・キャラ」はメゾンのジュエリーウォッチを代表するタイムピースとなっています。18Kイエローゴールドの塊から削り出した土台に、純度、カラー、形の観点から気の遠くなるような時間をかけて選別されたエメラルドカットのホワイトダイヤモンドが120個以上セッティングされています。さらに文字盤にも15個のエメラルドカットダイヤモンドがパヴェセッティングされています。

高級時計製造とハイジュエリーを融合させた「レディ・キャラ」は、毎時19,800回振動で鼓動する 17石のバゲット型機械式手巻きムーブメントを搭載しています。このムーブメントには、全ての機械式時計のムーブメント同様、コート・ド・ジュネーブ装飾が施されています。また、リュウズはムーブメントの下に配され、宝石の輝きを余すことなく放ちます。

1 - アメリカン 1921( 1919年)
「アメリカン1921」の原点は、このモデルが製作された1919年に遡ります。当時メゾンは多様なケースの形状を模索し、ごく少数のタイムピースを試験的に製作していました。それは、腕時計が1つのジャンルとして確立し、人気を博しはじめていた時代でした。1919年には、エナメルを施したラウンド型文字盤にスモールセコンド、11の蓄光性のアラビア数字、外縁のレイルウェイミニッツトラック、その上をカテドラル針が通過していく本モデルが数点製作されました。

「アメリカン1921」は、控えめでエレガントなクッション型ケースが、特徴的なそのデザインにより際立っています。またキャリバーを反時計周りに45度回転させることで意表をつくオフセットを実現させ、斜め方向の読み取りを可能にするなど、時間の経過を示す方法にも特徴があります。リュウズは1時と2時の間のケースの右上に配され、この時計の興味を掻き立てる魅力となっています。

2 - アメリカン 1921( 1921年)
1921年、ヴァシュロン・コンスタンタンは、少数製作で「アメリカン1921」を米国市場向けに発表しました。1920年代に創作されたこのタイムピースの一風変わったデザインは、アメリカやヨーロッパに新たな風を吹き込んだ「狂騒の20年代」の神髄を汲みとっています。それは芸術的あるいは文化的な活力と同義で、大胆な発想で既成概念を覆す時代でした。メゾンの工房においても、これまでにないものを生みだそうという勢いが、新たな視点を生み出しました。

懐中時計から腕時計への移行が始まった当時、時計ムーブメントの小型化の進展が、創造性の広がりに繋がっていきます。控えめでありながら型破りで、クラシカルなエレガントさと遊び心溢れるデザインが見事に調和したこの1921年のタイムピースが示すように、この時代には様々な工夫が凝らされていたのです。

1 - アメリカン 1921、ユニークピース( 2021年)
18Kイエローゴールド製のケース、オフセットの文字盤、11時位置に大胆に配されたリュウズ。この「アメリカン1921」にはヴァシュロン・コンスタンタンの工房で1世紀前に造られたデザインコードが映し出されています。

ヴィンテージ エレガンスに心を傾ける、装いや身なりの洗練された人々のためのこのタイムピースは、大きめの40mmケースにきわめてシンプルで細やかなグレイン仕上げを施したシルバートーンの文字盤、ブラックペイントによるアラビア数字とレイルウェイミニッツトラック、18Kゴールド製ブラック仕上げで細身のブレゲスタイルの時分針、スモールセコンド・カウンターに配されたブラックのバトン型針といったレトロかつシックなディテールが調和し、腕元を飾ります。

ケースバックからは、通常の軸から45度オフセットされた手巻き自社キャリバー4400 ASがサファイアクリスタルを通して鑑賞できます。2008年自社製造開発で、約65時間のパワーリザーブを備えた信頼性と精度の高い自社製ムーブメントが、時、分、スモールセコンド表示を駆動させています。

ホモ・ファーベルに展示されるルーヴル美術館の所蔵品
ジャコブ・デマルテのキャビネット( 1822年)
1822年、ルーヴル美術館のJewellery Room(現在の展示室661)にマリー・アントワネットやフランス
王室が収集した宝石のコレクションを展示するため、著名な家具職人ジャコブ・デマルテは、オーク材に
マホガニーを化粧貼りし、ブロンズの上から金箔を貼るアップリケ技法を施したキャビネットを、全く同
じ仕様で4点製作しました。同館が擁する現代のキャビネット職人の技術を結集させ、接ぎ木などによ
る木材の補修、専用パッドを用いたニス塗り、ブロンズへの金箔貼りを施し製作当時の姿に修復された
キャビネットは、フランクミュラー コピー宮殿の度重なる改修工事に伴う移設の日々を終え、2024年秋冬ごろに製作当時に設
置された部屋で展示される予定です。


【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)

[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュールであり、卓越した時計製造と洗練されたスタイルを何世代にもわたり熟練の職人により継承し、輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが製造する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現され、その一つ一つに、最高峰の職人技と極めて高度な仕上げを施し、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、そのコレクションを通じて、比類ない伝統と革新の精神を実現しています。「メティエ・ダール」、「パトリモニー」、」「トラディショナル」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、「エジェリー」はメゾンを代表するコレクションです。さらにメゾンでは、時計に精通した時計愛好家のために「レ・コレクショナー」のヴィンテージウォッチや、「レ・キャビノティエ」部門を通じてユニークピースを提案する貴重な機会を提供しています。