オーデマ ピゲ、新しいポリクロームゴールドを発表
オーデマ ピゲは2024年3月に発表した新しいマルチカラーセラミックのクロマセラミックに続き、カモフラージュパターンのクロマゴールドと呼ばれる新素材を発表しました。この特許保有のポリクロームゴールドは最新のスパークプラズマ焼結(SPS)テクノロジーにより得られたもので、クロマセラミックの開発ですでに使われた、パウダー状のゴールドを迅速に焼結させる技術を用いています。オーデマ ピゲのR&Dチームが開発したこの新しいゴールド合金は、時計デザインに新たな可能性を開きました。この新たな素材はミラノで開催されたエキシビションSeek Beyond「時計の先へ。想像の先へ。」で、プロトタイプとして発表されました。
(参考:https://watch-media-online.com/news/8468/ )
新たなデザインの可能性を開くクロマゴールドは34 mmの「ロイヤル オーク」に採用されイエロー、ホワイト、ピンクゴールドを組み合わせたカモフラージュパターンで登場します。©オーデマ ピゲ提供
特許保有のイノベーション
大人気のオーデマピゲ時計コピー革新的素材の研究を続けるオーデマ ピゲは、今回希少なブレンドに成功し特許を取得しました。今年始めに発表したポリクロームセラミックと同様、この新しいクロマゴールドはスパークプラズマ焼結( SPS)テクノロジーにより得られます。この技術はこれまで数時間かかった焼結時間を数十分に短縮するものです。
このマルチカラーのカモフラージュ パターンを作るには、数種類のカラーのゴールドをまず別個に加工します。ゴールドをまず溶解させその液滴を粉末状に粉砕します。パウダーは円形のグラファイト型に注意深く注入して配置し、求めるパターンを作ります。次にグラファイトを通して高電流をかけ、型を焼結させます。この電流により急激に温度が上がると同時に型の両面に機械的圧力をかけることにより、短時間でパウダーを焼結させることができます。こうして得られたディスクには、パウダーを配置したパターンに従ってゴールドのいくつかのカラーが模様のように出現します。
時計業界初のこのプロセスはSPS 技術の熟練を必要とします。求める効果を得るためにはどのようにゴールドを配置すれば良いか、それを知るために数多くのテストを行いました。さらにゴールドパウダーが焼結を経て圧縮される時には毎回ニュアンスが異なるため、モデルごとに微妙に異なったユニークピースとなります。微妙な違いがある中でも全体としては統一感のあるビジュアルが得られます。このようにして作れたディスクはウォッチケース、ベゼル、ブレスレットリンクなどに使うことができ、独自の外観をアピールすることができます。
この部品を事前にポリッシュまたはサテン加工してから、マニュファクチュールのトレードマークであるサテンとポリッシュアングルの組み合わせに手仕上げを施します。このような仕上げは「ロイヤル オーク」コレクション独特の光の煌めきを生み、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドのカラーニュアンスを引き立てます。
革新的素材のたゆまぬ研究
オーデマ ピゲは常に前衛的で前例を打破する素材とデザインを組み合わせてきました。この創造性はマニュファクチュールが世代を超えて受け継いできたパイオニア精神を表しています。ステンレススティール、チタン、カーボンやセラミックなどを高貴な素材に高め、時計製造の世界で高い評価を得てきたのはクラフツマンたちの緻密な作業のおかげなのです。
ゴールドだけが対象であった高級時計市場に、丁寧な手仕上げを施したステンレススティール製の「ロイヤル オーク」(5402ST)を1972年に発売して以降、オーデマ ピゲは幅広い素材を活用してきました。
そして「ロイヤル オーク オフショア」コレクションは新素材導入の舞台として、1998年にはチタン、2004年にフォージド カーボン、1980年代後半に「バンブー」コレクションに初めて採用されたセラミックを2008年に再導入。
また「ロイヤル オーク コンセプト」は2002年に登場した際、素材についてさらなる革新を実現しました。チタンに組み合わせたのは軽量で耐久性に優れたハイテク合金、アラクライト602です。2008年、「ロイヤル オーク カーボン コンセプト トゥールビヨン&クロノグラフ」の前衛的デザインが新たな足跡を残しました。2023 年、オーデマ ピゲはバルク メタリック グラス(BMG)という希少な素材を業界初導入した「ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラシン」モデル(ref. 16202XT)を発表しました。
今日、マニュファクチュールはクロマゴールドの発表により、素材の可能性をさらに広げました。このゴールドカラーのブレンドは希少素材の組み合わせ、カスタム化とデザインの新たな可能性、そしてカラフルな未来の展望を開きました。
「このマルチカラーゴールドは貴金属の加工というテーマに新たなページを開きました。これまでにないデザインのクリエーションが可能となり、お客様にも新たなメリットを提供することができます」
ルカス・ラッジ(オーデマ ピゲ、研究開発ディレクター)
Seek Beyond
《時計の先へ。想像の先へ。》
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オーデマ ピゲ ジャパン
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[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史あるラグジュアリーウォッチブランドです。1875 年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。実現可能な境界を押し進め、創造的な世界の間に橋を架けるオーデマ ピゲは常に新たな地平に向かって進み、その精神にインスパイアされたコミュニティを作り出してきました。