ダトグラフ・アップ/ダウン~25 年にわたる模範的クロノグラフ
1999 年に発表されたダトグラフは、新たに開発された自社製キャリバーと独創的なダイヤルデザインで、クロノグラフという複雑機構に新たな時代を切り開きました。そして 2024 年、このクロノグラフのパイオニア的存在の誕生25 周年を記念して、18K ホワイトゴールド製ケースとブルーのダイヤルを備えたダトグラフ・アップ/ダウンが 125 本限定で登場します。
復活コレクション第一弾が発表されてからわずか5年後の1999年に、A.ランゲ&ゾーネは初めてクロノグラフムーブメントを搭載したダトグラフを発表しました。これは先駆的なコンセプトの誕生を意味しました。ドイツ・ザクセン州の自社工房で新たに開発したキャリバーL951.1は、フライバック機能を備えたコラムホイール式クロノグラフ、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター、そしてランゲを代表するアウトサイズデイトを組み合わせています。
ダトグラフのムーブメントには、時計製作における限界を超え、新たな道を切り開こうとするメゾンの意欲が非常に早い段階から表れていました。現在、クロノグラフ機能を搭載した革新的モデルは13にも上りますが、ダトグラフはこれらのシリーズの先駆けとなったのです。クロノグラフ機能搭載モデルには、2012年に発表されたダトグラフ・アップ/ダウンのキャリバーL951.6があります。パワーリザーブ表示を備え、パワーリザーブが60時間に延長されました。
航空機さながらの時間計測 – いつでも正確な計測が可能
フライバック機構、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示を備えたダトグラフ・アップ/ダウンは他に類を見ない時計です。
ロレックス スーパーコピーフライバック機構は、三つの切替えステップをボタンを1回押すだけで実行するため、二つの連続したタイムの計測を素早く行うことができます。クロノグラフが停止し、ゼロにリセットされ、間髪を入れずに再びスタートするのです。この機能は、航空黎明期によく使用されました。プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターは、その名の通り、クロノ秒針が60秒を経過するごとに正確に針が一つ先の目盛りに進みます。 「アップ/ダウン」とは、6時位置にあるパワーリザーブ表示のことで、60時間のパワーリザーブ残量を示しています。3日に1回、針が赤い部分に触れたら巻き上げのタイミングです。
洗練されたエレガンスと明快なデザイン
調和のとれたダイヤルデザインにより、一目でダトグラフ・アップ/ダウンと分かります。12時位置の下に配置された二つの枠は、正三角形の先端となっています。9時位置のスモールセコンドと3時位置のプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターのサブダイヤルは、ダイヤル中心軸の下に水平に配置され、三角形の底辺を形成しています。
特徴的な軸対称をなすダイヤルデザインは、最適な視認性を確保しています。ダトグラフ・アップ/ダウンの新作モデルでは初めてブルーが採用され、ロディウムカラーのサブダイヤル、夜光針、バトン型アワーマーカーがエレガントなブルーの色調と鮮やかなコントラストを成しています。
精度と美しさが調和する自社製キャリバーL951.6
手巻きキャリバーL951.6は451個の部品で構成され、二度組み方式で組み立てられた後、ランゲ独自の仕上げが施されます。ダトグラフ・アップ/ダウンに生命が吹き込まれる瞬間です。洗練された技術、複雑な構造、優れた仕上げにより、技術と美しさを伝える模範的なクロノグラフです。
クロノグラフ機構は昔ながらのコラムホイール方式で、フリースプリング式ヒゲゼンマイと偏心錘付きテンプを搭載し、毎時18,000振動(2.5ヘルツ)で振動し、5分の1秒単位の正確さでタイムを計測します。サファイアクリスタルのケースバックからは、ミニッツカウンター機構と、ストップ/スタートのステップを制御するコラムホイールの動きを見ることができます。
自社製キャリバーL951.6の近接画像
高度な技術により生み出される洗練されたムーブメントは、A.ランゲ&ゾーネならではの高い職人技によるものです。例えば、クロノグラフ機構のクラッチロッカーに見られるような、ムーブメントの鋭角な内側部分は、注目に値するものです。この高い完成度を実現するには、並外れた手先の器用さや経験が必要となります。芸術作品とも言うべき精密構造は、長い歳月をかけて受け継がれてきた伝統的要素であり、未処理の洋銀製ブリッジ、スワンネック形バネを備えたハンドエングレービング入りテンプ受け、四つのビス留め式ゴールドシャトンなどがあります。
三つのモデルをご用意
新作モデルのサイズは既存モデル同様、ケース径は41.0ミリ、厚さは13.1ミリです。ブルーのダイヤルを備えたホワイトゴールド製で125本限定のダトグラフ・アップ/ダウンの新作のほかに、ケースとダイヤルが、プラチナ/ブラックケースとピンクゴールド/ブラックケースの定番モデルもラインナップしています。
「現在に至るまで、トップクラスのクロノグラフを設計・製作することは、精密時計製作における最大の課題のひとつです」と商品開発ディレクター、アントニー・デ・ハスは語ります。25年も前に、ランゲの時計師たちは、高度な機能とバランスの取れたダイヤルデザインを融合させたダトグラフという傑作を生み出しました。真のクラフツマンシップの繊細さと表現力豊かなデザインという、この唯一無二の組み合わせにより、ダトグラフは、新たな道を開拓し続けるというA.ランゲ&ゾーネの哲学を象徴するものであると同時に、今後の開発へのさらなる意欲につながるものです」