ハクキンコンパクト。新旧の2種類。
ケースサイズは同じだが、ケースのデザインが少し違う。
タンクの底の形が角ばっている物が旧タイプ。←穴が多い。
丸い形の物が新タイプ。←穴の数が少なくて小さい。
どちらもケースの外側にフェルト生地が貼ってあり、外袋が
不要な点がいい。また、新タイプは点火芯付きAと同様の
点火芯が、火口の取り付け部でなく本体からでている。
旧タイプの物は私の祖父が購入した物で、記憶が定かで
はないが、伊勢湾台風1959年(昭和34年)より少し前に、
入手した物だとの事です。当時の価格で 350円の値札が貼ってありました。
歌謡曲が好きな祖父は、話ついでに1959年は水原弘の「黒い花びら」が第1回日本レコード大賞だったんだぞ・・・ってな事なども言っておりました。
そんな事があり、箱に貼ってあった値札の350円がチョット気になりましたので、当時の価格 350円を少しばかり調べてみましたところ、次の様な事が分かりました。
出前のラーメンは約40円、14インチの白黒テレビは 65,000円、地下鉄初乗り 25円、ハガキ 5円、
シングルレコード350円、そば(もり・かけ)35円、日清食品のチキンラーメンは35円、
新聞の購読料330~390円、映画のロードショーは170円、大卒で銀行員の初任給が6,000円位です。米10kgでは830円ぐらいが相場でした。
レコード代や新聞代、そば・ラーメンの10食分等を考えると、今のハクキンカイロスタンダードの3,000円と比較して、カイロは現在とだいたい同程度の価格だったようです。参考まで・・・
←写真の火口は、時代が後の物なので金額が高いです。
【興味深い、説明文の一節をそのまま紹介します。】
火口は、発熱の命で純白金を加工した白金綿が充填
されています。ベンヂンをかけたり、浸したり、
いぢったりすると火がつかなくなりますからご注意
ください。万一火口が湿った時は、炭火、電熱の上
にのせて乾かしてから、御使用ください。
ガスの火はいけません・・・とあります。
また、本体の事は「油槽」と書かれています。
参考にさせていただいたサイト:
http://ja.wikipedia.org/wiki/1959%E5%B9%B4 ウキペディア
その他:個人のプログ等
http://www.ann.hi-ho.ne.jp/h-ishimaru/new/1959.html
http://d.hatena.ne.jp/nostalji/20071102