Grass のドレスシューズ。1978年モデル。
グラスっていうフレーズ、懐かしいですねぇ。
知っている人は、知っている。
その昔、学生時代にMen's BIGIやBatsu、Grass、など
デザイナーズの「ショップ物」が流行っていたんですが、
赤茶色が好きになったのは、その頃からだろうか。
昔のショップは、今と違って手抜きがない物作りを
目指していた時期があると思う。
70年代後半~80年代、販売数や価格に囚われない
本当の価値を求めていたデザイナーの意気込みや、
生き甲斐みたいなものを、作品に感じる時代だった
気がする。
このシューズも例外ではなく、デザインにしても妥協
なく作品化され、最高級の素材に念入りな作り込みが
うかがえる一品ではないかと思う。
シューズの製法は、RW-8875で説明したグッドイヤー
ウェルト製法。
光沢がある赤茶色のアッパーに、ナチュラルミッド、
ホワイトのウェルトが特徴。
アウトソールは当時流行だったレンガ色のソールが
付けられています。
コバがホワイトなので「目立つ」と思われがちですが、落ち着いた印象の靴です。
今は、現役を引退させており、たまに参加する会社のボーリング大会などにレーンシューズとして使用しています。