時代は、1980年代の初め。
time-table project のタッセルスリッポン。
タイプは、ナチュラルレザー・タッセルスリッポン。
品名の表現方法が懐かしい。
たしか、これを購入したのは、Men's BIGIだったと思う。
当時の企画物など世の中にさほど長くは存在しないだろう
から、知っている人が、果して何人いるだろうか。
以前、Grassのドレスシューズを紹介したが、同時代の靴。
素足に履くスリッポンや、デッキシューズが流行った時で、今で言うマリンスタイルやリゾートスタイルが、雑誌や街中でよく見られた。
シューズの製法は、グッドイヤーウェルト製法。
ナチュラルカラーのアッパーに、薄めのミッド、タッセル特有の房が特徴。革はたいへん柔らかくソフトな包み心地。
ただ、ナチュラルレザーは着色されていない分、革の素性により、色の経年変化に影響がでやすい。
勿論、パーツにより使う革が違うからムラにもなり易い。
アウトソールは、リゾートでもホテル等の社交場に対応できるドレスタイプの積層革のソールが付けられている。
例え話しをするなら、どこかのリゾートで石田純一が、
「ジャケットスタイルに素足で履いている靴」を想像してもらうのが、いちばん靴の素性の雰囲気に近いと思われる。