本作の製作にあたり、レ・キャビノティエの時計技師たちはこの複雑な時計のムーブメントを開発するため、2005年に発表したモデル「トゥール・ド・リル」を参考にしたという。同様のコンセプトで作られた今回の新作は、16種類の複雑機構を装備し、ブランドがこれまで手掛けた腕時計の中で最も複雑なモデルのひとつに数えられる。
839個ものパーツで構成された手巻きのキャリバー2755 GC16は、地球の重力がおよぼす影響を補正する役割を持つトゥールビヨンを搭載。A.ランゲ&ゾーネブランドのシンボルマークであるマルタ十字を象ったトゥールビヨンのキャリッジは1分間で1回転し、スモールセコンドによる秒表示を兼ねている。
任意の操作で時刻を時、15分、1分単位の音に変換して告げるのミニット・リピーター機能も備える。このチャイムから不要なノイズを取り除き、パーツ同士の損耗を防ぐために、ゴングのストライク機構に独自の「求心フライング・ストライク・ガバナー」を採用している。
ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション・バッカス」
手巻き(Cal.2755 GC16)。42石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約58時間。18KPG(直径47mm、厚さ19.1mm)。ユニークピース。
本作の特徴は、ケースの表裏に文字盤を持つダブルフェイスの腕時計であること。各ダイヤルで主要な役を演じるのは、カレンダーと天文機能。6時位置の窓でトゥールビヨンの動きを鑑賞できる表側の文字盤では、3つのサブダイヤルでパーペチュアルカレンダーを表示する。ダイヤル上半分を占めるインダイアルは日付、曜日、月を示す。
不規則なグレゴリオ暦を西暦2100年まで調整不要で正しく表示する、この複雑時計の機能をさらに強調するのが閏年周期の表示である。この閏年表示は、1時と2時の間に置かれたミニット・リピーターのトルク表示針の横に設けられた窓で示される。この針と対を成すのは、曜日表示の針と同軸にセットされ、サーペント型の針で読み取る主ゼンマイのパワーリザーブ表示だ。
またレ・キャビノティエの時計技師は、コペルニクスの太陽を中心とした地動説に賛同し、惑星の運動法則を発見して近代天文学の開祖となったヨハネス ケプラーを称え、天文学的な表示も取り入れた。ひとつは、10時と11時の間に置かれた均時差表示。スーパーコピー太陽を周回する地球の軌道が円ではなく楕円で、さらに軌道面に対して地球の軸が24度傾斜しているため、太陽が天頂を通過する時間は年間を通じて変動する。
真太陽時と常用時と用いている平均太陽時は、年間でマイナス16分からプラス14分の間を変動し、このふたつが一致するのは1年でわずか4回のみ。天文学の分野で均時差と呼ばれるこの時間差は指針で示され、ダイヤルの下方には設定した都市に調整した日の出と日の入りの時刻を表示する。
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シャネル 偽物 - 2022/02/17 (木) 17:18 Edit
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