銀製工芸品の仁丹ケース(未使用品)
我が家では、昔から親が仁丹の愛好者で、家に仁丹が
ある事が普通だった。つい最近、ひょんな事から銀製の
ケースを入手したが、調べるうちに「仁丹ケースマニア」なる
人たちが存在することも分かった。
世の中、どこにでもマニアが存在するのは不思議である。
今回の製品は昭和の物で、豪華な桐の箱入り。
明治・大正時代には、いろいろ作られていたようです。
また、この仁丹ケースは森下仁丹の製品ではなく、もっとマニア?な物らしい。詳細は不明。
調べると服飾評論家の落合正勝氏も、柄違いではあるが同様の品を持っていたらしい。
※この件では、「みゃーのおうち」管理人様に品物の確認等で、大変、お世話になりました。
心よりお礼申し上げます。
写真にある、他のケース2つは、森下仁丹の純正品。
パッケージ商品に付いているアルミ製のケース。
チープな造りだが、押すだけなので、使い勝手はいい。
仁丹のウンチクを少々。
仁丹文字の上に描かれている人は「仁丹」の商標ですが、
軍人ではなく、大礼服姿の外交官らしい。
仁丹は薬の外交官?だからと言う事からなのだそうだ。
なんか意味が深~い。
今は嗜好品でも、1905年(明治38年)に「懐中薬・毒消し」
として発売された。ちなみに毒とはコレラや梅毒の事であり、
当時、コレラは大変流行していた。治療が徹底できていない
時期でもあり、仁丹はその予防薬として売上を伸ばした
そうである。考えるとウサン臭い話だが、当時は大まじめ
だったに違いない。口臭予防や気分転換にはいいが・・・
2003年にはロート製薬と資本提携し筆頭株主となっている。
また、仁丹のコーティング技術を活かし、食品会社の製品や、
ビフィズス菌の製品を製造して、現在に至っている。
この様子だと、仁丹は当分の間、残りそうです。
参考サイト:森下仁丹のメーカーサイト
http://www.jintan.co.jp/
サイトには、森下仁丹歴史博物館なるコーナーがあるので参考に見てみると、いろいろな事がわかって面白い。